リバランス・ノーセルリバランスの具体的な効果や注意点を解説

資産運用

今回は「資産運用にリバランスは必要なのか?」「ノーセルリバランスってなに?」「失敗しない為に抑えておくべき注意点は?」と言った事を中心に解説していきます。

と言うのも老後の年金に不安を感じて自分自身で今から準備をしていこうと考えている方は増えていますが、資産運用の経験がそれほど多くない方も沢山いると思います。

山 形
山 形

資産運用する時は「分散投資」が重要なんて話をよく耳にすると思います。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

その分散投資をするうえで必要になって来るのが今回お伝えする「リバランス」なんですね。

私は「コツコツほったらかし」と言う投資スタイルを推奨していますが唯一のメンテナンス作業がこの「リバランス」ですね。

「コツコツほったらかし」についてはコチラで詳しくお伝えしています。

資産運用する際の初心者の心構えとは?
最近は「資産運用のやり方が分かりません」と言った相談を受ける機会が増えました。確かに資産運用は原資も必要だし、リスクもありますがちゃんとやり方さえ分かっていれば「気軽に」できるんです。この記事では初心者の方が「知っておくべき心構え」をお伝えしていきます。

では「リバランス」について詳しく見ていきましょう。

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リバランスとは?

例えば分かりやすい様に株式と債券に100万円ずつ投資して比率をそれぞれ50%で資産運用をしていく事とします。

資産金額比率
株式100万円50%
債券100万円50%
合計200万円100%

その後、毎月10万円を株式と債券にそれぞれ積立投資していき6か月経過した場合でも資産の比率は変わらないので、この状況ではリバランスの必要はありません。

資産金額比率
株式160万円50%
債券160万円50%
合計320万円100%

ただ現実には株価や債券価格には値動きがありますので評価額として考えると資産の比率が変わってきます。

仮に160万円だった株価が250万円に値上がりし、160万円だった債券価格が100万円に値下がりしたケースを見ていきましょう。

資産金額比率
株式250万円71%
債券100万円29%
合計350万円100%

株価が大きく値上がりし資産の合計金額は350万円に増えていますが、比率のバランスが大きく変わってしまっていますね。

このバランスを当初の計画通り「それぞれ50%」と言う比率に戻す作業を「リバランス」と言います。

この例でいうと株を75万円売って、債券を75万円買えば比率は50%に戻りますね。

資産金額比率
株式250万円71%
債券100万円29%
合計350万円100%
資産金額比率
株式175万円50%
債券175万円50%
合計350万円100%

リバランスの効果とは?

ゆっちゃん
ゆっちゃん

ここで素朴な疑問が湧いてきますが、このリバランスは何の為にするのでしょうか?ほったらかしじゃダメなの?

山 形
山 形

リバランスの1番の目的は「リスクの管理」です。

例えば先程の例で考えると株式の比率が増えて71%になっていますが、一般的に債権よりも株式の方がリスクが大きい金融商品と言えます。

そのリスクの大きい株式の比率が高くなっているという事は、資産全体のリスクが高くなっているとも言えます。

株式の比率が高くなっていると株価が上がり続けている間は良いのですが、逆に下げに転じた時のダメージがとても大きくなるので危険な状態です。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

株式の資産比率が高いと株価の値下がりの影響を受けやすくなってしまうんですね。

山 形
山 形

更にもう一つの効果としてその後の値動き次第ではリバランスをした方がパフォーマンスの向上が期待できます。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

リバランスする事で「高い時に売って安い時に買う」と言う流れができるからですね。

では具体的なリバランスのやり方を見ていきましょう。

リバランスのやり方とは?

リバランスの基本は「比率の上がったものを売って、比率の下がったものを買う」事によって行います。

こうする事で値上がりによって利益が出ているものを売却し、その売却益を使って値下がりしているものを安い価格で買い増す事になります。

山 形
山 形

資産比率が偏ってしまうリスクを避けつつ安値で資産を増やしていけるので、とても効率的な方法で理にかなってますね。

最適なタイミングは?

リバランスを行うタイミングはいつが最適なのか?気になる所ですよね。

ここは人によって好みがある所ですし、その方によって「投資経験」「資産運用に割ける時間」「資金力」などが違います、そしてもちろん「相場の動向」もその時によって違うので一概に言えません。

当然「売り買い」をする度に「売買手数料」が発生するのでリバランスの頻度が増えれば増える程コストアップする事にもなります。

「資産比率の変動幅」と「時期」

一般的に多くの方がリバランスを行うタイミングは下記の様な2つの目安が多いようです。

リバランスのタイミング

・資産の構成比率が「5%」や「10%」以上変化した時

・「6か月ごと」や「1年ごと」など定期的に行う

ただ人には「欲」と「恐怖」と言う感情があるので、調子が良い時はもっと上がるんじゃないかとか調子が悪い時はもう解約した方が良いんじゃないかと冷静さを欠いてしまう方もいる様です。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

そりゃ「もっと儲かるかな?」とか「これ以上損したくない!」と思っちゃうのは普通だよね。

山 形
山 形

ですから私がオススメするのは年に1回決まった時期に機械的にリバランスして、後はほったらかしが一番気楽で結果も出やすいんじゃないかなと思います。

リバランスの注意点とは?

長く資産運用を続けていく中でリスクが管理できる「リバランス」は不可欠なものだと思いますが、リバランスしておけば必ず良い結果がでると言う様なものではなく注意点もあります。

2つの注意点を具体的に見ていきましょう。

一本調子な値動き

基本的にリバランスは「上げ下げする相場」に対して効果を発揮します。

ですので仮にずっと上がりっぱなしの一本調子な相場の場合はリバランスする事で利益が小さくなってしまうケースがあります。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

こんな時はリバランスなんかしないでほったらかしの方が利益は増えますね。

逆に下がりっぱなしの一本調子な相場の場合もリバランスしたところで焼け石に水って事が多いです。

ただ現実にはそれほど一本調子な相場って多くないので、そこまで心配しなくてもいいかなと思います。

運用商品による考え方

「現物株式」や「債券」「投資信託」「つみたてNISA」「iDeCo」など色々な金融商品があり、運用商品によってリバランスの考え方も変えなくてはいけません。

「現物株式」や「債券」であればリバランスを是非するべきと思いますが、「投資信託」や「iDeCo」の場合は「バランス型」の様にその商品の中で自動的にリバランスを実施してくれるものもあります。

その場合はあまり手動でリバランスをする必要性はないかもしれません。

要注意なのが「つみたてNISA」なんですが、2つの理由からあまりリバランスに向いていない金融商品と言えます。

リバランスに向かない理由

①長期運用で得るメリットが失われる為

②せっかくの非課税枠が活かせない為

つみたてNISAは売買手数料はかからないし売却益が出ても課税されないので、その点は問題ありませんが売却する事で「買い増ししながら長期運用する複利効果」を失ってしまうのはもったいないです。

山 形
山 形

更につみたてNISAは年間40万円までの非課税枠がありますが売却してしまった分の非課税枠は再利用できませんのでこれもまたもったいないです。

そこでつみたてNISAの場合は次の章でお伝えしている「売らないリバランス」がオススメです。

売らないリバランス(ノーセルリバランス)とは?

先程、リバランスの基本は「比率の上がったものを売って、比率の下がったものを買う」とお伝えしましたが、この「売る」と言う作業がつみたてNISAの場合は問題となって来るので「売らないで比率を戻す」と言う発想です。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

比率の上がったものを売らずに元の比率に戻す為には、より比率の下がったものを沢山買えばいいのね。

比率の下がったものの積立金額を少し上げる事で徐々に全体の比率が元に戻っていくイメージですね。

山 形
山 形

この手法は「ノーセルリバランス」と言われておりつみたてNISAで特に有効なリバランス方法と言われています。

ノーセルリバランスの注意点とは?

ノーセルリバランスをする上で気を付けなくてはいけないのがつみたてNISAは年間の限度額が40万円までと決まっている点です。

買い増ししていく際に年間の限度額に到達してしまう場合もあると思いますので、つみたてNISAのみでノーセルリバランスをするのには限界があります。

山 形
山 形

限度額に到達してしまった場合にはiDeCoや投資信託も利用して資産全体の比率でバランスを考える様にしましょう。

更に総保有資産額が多くなってくるとノーセルリバランスする為に必要な追加資金が高額になってくる為ノーセルリバランスが難しくなってくる場合もあります。

資産運用は余裕資金の範囲内で行うのが基本なので追加資金の入れすぎには注意しましょう。

ライフステージごとのリスク管理

先程の例では「株式」「債券」それぞれ50%の比率でお話しましたが、あなたのライフステージ(年齢)によってもリスクの許容範囲が変わってくるはずです。

山 形
山 形

例えばあなたが40歳でバリバリ仕事をこなしながら今後20~30年は資産運用していく状況なのか、それとも65歳で定年退職し細く長く資産運用していこうとしているのか・・・。

この差は大きくて、もし運用がうまくいかなくなった時に挽回できるチャンス(時間)が全然違ってきます。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

その分取る事が出来るリスクの許容範囲が変わってくるんですね。

リスクの許容範囲の一つの目安と言われているのは

【 100 ー 年齢 = リスクの許容範囲 ◯◯% 】

仮に40歳の方であれば「株式60%・債券40%」、60歳の方であれば「株式40%・債券60%」と言う考え方ですね。

この辺の考え方に正解はありませんが一つの目安として参考にしていただければと思います。

まとめ:年に一度のリバランス

「分散投資とリバランスはセットで実施しましょう!」と言うお話でした。

山 形
山 形

これからは「より個人が資産運用を当たり前にする時代」に入ってくる筈ですので、乗り遅れない様にしっかりと情報収集して経験値を増やしておきましょう。

まずは少額でもいいから資産運用ってどんなもんか実際にやってみるってのが経験値を増やすのに手っ取り早いですね。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

今は100円から資産運用を始める事ができるから相当敷居は下がってますね。

私が推奨している「長期・積立・ほったらかし」とは真逆の「短期・一括・要チェック」のIPOについてはコチラにまとめてあります。

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