FPが解説!NISA・つみたてNISA・iDeCoの違いと選び方

資産運用

「つみたてNISA」や「iDeCo」など投資に関する話を最近よく目にする機会はないでしょうか?

今は低金利が続いていてただ預けておいても増えないご時世です。

山 形
山 形

更に「人生100年時代」や「老後2000万円問題」と言う話も加わり、「このままじゃ不安・・・。」とか「何か良い物があれば始めてみようかな」と言う方が増えています。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

そこで注目されているのが「つみたてNISA」や「iDeCo」と言ったお得な制度なんですね。

でも名前は聞くけどイマイチどんなメリットがあるのか具体的には分からないと言う方も多いので今回は以前からあった「NISA」と「つみたてNISA」「iDeCo」の違いや特徴、そして結局どう使い分ければいいのか選び方をお伝えしていきます。

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制度のポイントを比較

まずは「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」の制度をポイントごとに比較して表にまとめましたので確認していきましょう。

ポイントNISAつみたて
NISA
iDeCo
投資方法随時定期積立定期積立
税制優遇運用時に配当金
・分配金・譲渡益
運用時に
分配金・譲渡益
拠出時に所得控除
運用時に配当金
・分配金・譲渡益
受取時に軽減税率適用
年間拠出
上限額
120万円40万円自営業者:81.6万円
会社員:14.4万円~
27.6万円
専業主婦:27.6万円
公務員:14.4万円
最大期間開始から5年目
の年末まで
ロールオーバーで
最長10年間
開始から20年目
の年末まで
ロールオーバー
はなし
60歳まで拠出可能
解約いつでも売却可いつでも売却可60歳まで
原則解約不可

ここからは個別に詳しく見ていきましょう。

NISAとは?

NISAは2014年1月にスタートした制度です。

2016年に100万円から120万円に年間の非課税投資枠が増額されました。

この120万円の枠を一度に買い付けても良いですし、何度かに分けてもOKです。(買い付けは100円単位でできる)

この120万円の非課税投資枠の非課税期間は5年間と決まっていて、その間に発生した運用益や配当に対する税金が非課税となります。

山 形
山 形

通常は運用益や配当から20.315%の税金が引かれますがNISAの場合は丸まる利益となるんです。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

そう言えば銀行の預金も10円の利息から税金が引かれて8円になってましたね。

一度買い付けた非課税枠は復活しないので120万円分買い付けるとその一部を売却してもその年はもう追加で購入する事は出来ません。

やっぱり他の株に買い直したい(スイッチング)と思っても枠が残ってなければ買い直しできないって事になりますし、逆に非課税投資枠の未使用枠が残っていても翌年に繰り越す事は出来ません。

そして5年の非課税期間が終わった時に「売却して損益を確定」「通常の課税口座へ移管」「ロールオーバー」の三択から選ぶ事になります。

山 形
山 形

2014年の制度開始の頃に始めた人はもうロールオーバーしている人もいるみたいですね。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

ロールオーバーって何でしょうか?

NISA口座で保有されている商品が5年を超える場合は、6年目である翌年のNISA買付可能枠を使用して商品を移し換えること(ロールオーバー)でNISA口座での非課税期間を延長する事ができます。

つまり本来は5年の非課税期間をもう5年延長できるって事なんです。

2018年に制度改正があり120万円を超えて利益が出ている場合に利益も含めてロールオーバーできる様になったので、仮に150万円でも全額を継続して保有できる様になったんです。

逆に含み損が出ている状態でロールオーバーした場合は既存の評価額に加えて投資限度額である120万円まで追加投資が可能です。

つみたてNISAとは?

つみたてNISAの制度がスタートしたのは2018年1月ですのでまだ2年も経っていない新しい制度です。

元々あったNISAと同様に投資による値上がり益や配当金・分配金にかかる税金が非課税になる制度ですが、非課税期間がつみたてNISAは20年と長く積立に特化しているのが特長です。

他にも違いとしては非課税投資枠が40万円とNISAと比べると低い設定になっており月の積立額で考えると約3.3万円、投資対象の商品も国が定めた「低コストで長期安定運用しやすい商品」に限定されており投資経験の少ない方も始めやすい制度になっています。

山 形
山 形

NISAの取扱商品は何千種類もありますがつみたてNISAは150種類ほどです、かなり厳選されているのが分かりますよね。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

逆に絞られている方が選びやすいかもしれないですね。

因みにつみたてNISAは非課税期間が終わった時にNISAと違ってロールオーバーは出来ません。

NISAとつみたてNISAを同じ年に両方利用する事はできないので、どちらか一方を選択しなければいけません。

年単位でつみたてNISAとNISAを変更する事は可能ですが原則として変更しようとする年の前年の10月から12月の間に金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。

iDeCoとは?

iDeCoは2001年に施行された確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。

山 形
山 形

NISAとはちょっと違いますが月5000円から始められる積立てで、一番の魅力は何と言っても大きな節税効果がある事です。

3つの節税メリット

1.掛金が全額所得控除になる

2.分配金などの運用利益が非課税

3.受取方法に関わらず一定額まで非課税

一つずつ詳しく見ていきましょう。

その方の職業によって1年間で拠出できる金額は違いますが一番効果の大きい自営業の場合だと81.6万円/年も所得が控除され、「所得税」と「住民税」が軽減されます。

節税額は、年収や掛金に応じて変動しますが、積み立てる全期間に適用されますのでとても大きな効果が期待できます。

<計算イメージ>

40歳、企業年金のない会社員、年収500万円の方が毎月2.3万円を積み立てた場合、1年に節税できる所得税・住民税が約5.5万円となり20年で110万円になります。

40歳、自営業、年収700万円の方が毎月6.8万円を積み立てた場合、1年に節税できる所得税・住民税が約26.9万円となり20年で538万円になります。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

なかなかのインパクトがある金額ですね。

次に二つ目ですが運用益が非課税と言うのはNISAやつみたてNISAと同じですね。

iDeCoの方が柔軟性があるのが購入時の配分変更(新たに買い付ける際の内容や比率を変更する事)やスイッチング(これまでに積み立ててきた資産を運用する際の商品構成などを変更する事)が可能なので市場の状況によって、運用している商品を非課税投資枠の中で組み替える事ができる点です。

山 形
山 形

その時の判断で「安全に債券を多めに」とか「ちょっとリスクを取ってリターンを狙おう」と言う様な変更が可能です。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

これはNISAやつみたてNISAには無い仕組みですね。

3つめが受取りの際の税制優遇ですがiDeCoは「年金」で受取るか「一時金」で受取るかを選べる様になっています。

年金で受け取る場合は「公的年金控除」一時金で受け取る場合は「退職所得控除」が適用されそれぞれこの様なメリットがあります。

一括で受け取る場合は退職所得となり「退職所得控除」が受けられ、確定拠出年金の積立期間(勤続年数)によって控除額が算出されます。

勤続年数退職所得控除
20年以下40万円 × 勤続年数(80万円以下のときは、80万円)
20年超800万円 + 70万円 ×(勤続年数 - 20年)

この式に当てはめると仮に30年積み立てた場合は他の退職所得と合わせて1500万円まで非課税となります。

分割で受け取る場合は雑所得となり他の公的年金等の収入の合算額に応じて「公的年金等控除」の対象となります。

公的年金等の収入の合計額が65歳未満だと70万円まで、65歳以上だと120万円までは税金がかかりません。

年金受取者の年齢公的年金等の収入の合計額割合控除額
65歳未満公的年金等の収入金額の合計額が70万円までの場合は所得金額はゼロとなります。
70万円超~130万円未満100%700,000円
130万円以上~410万円未満75%375,000円
410万円以上~770万円未満85%785,000円
770万円以上95%1,555,000円
65歳以上公的年金等の収入金額の合計額が120万円までの場合は、所得金額はゼロとなります。
120万円超~330万円未満100%1,200,000円
330万円以上~410万円未満75%375,000円
410万円以上~770万円未満85%785,000円
770万円以上95%1,555,000円

例えば65歳以上の人で「公的年金等の収入金額の合計額」が350万円の場合には次のよな計算式になり225万円が課税対象となります。

350万円×75%ー37万5000円=225万円

この様に「積立時」「運用時」「受取時」の3つのメリットがあるので節税効果は最も大きいと言えます。

ただ老後の資産形成と言う目的から60歳までは原則引き出せないと言ったデメリットもあるので注意が必要です。

目的に合わせて制度を利用しよう

それぞれの制度の特徴をお伝えしてきましたが「結局どの制度を使えばいいのか?」という問いの答えは見えてきましたでしょうか?

私は目的に合わせて使い分けるのが良いと思うので下記の様に整理してみました。

最大限節税メリットを活かしながら老後の資産形成をする⇒iDeCo

急な出費にも対応できるように老後の資産形成をする⇒つみたてNISA

この二つの制度は併用も出来るので「余裕資金の予算」と「非課税投資枠」のバランスを見て決める様にしましょう。

始めるならどこが良いのか?

iDeCoやつみたてNISAを始めるとしたら色々選択肢がありますが、私がオススメするのは2か所です。

一押しは楽天証券楽天銀行との組み合わせが最強です。

マネーブリッジと言う設定をしてあげるだけで楽天銀行の預金金利がメガバンクの100倍の0.1%になります。

楽天証券とほぼ同じ手数料や商品ラインナップのSBI証券もオススメですが、最後はやはり楽天ポイントの使いやすさが決め手だと思います。

まとめ:やらなきゃ損

順番としては家計の見直しが先ですが見直しする事で余裕資金を作る事ができれば、ぜひ運用にもチャレンジしてみましょう。

今後、制度が見直されてつみたてNISAの非課税期間が延びたりスイッチングができる様になったりするかもしれませんが、見直されなければ限られた時間の中で制度を活用しなくてはいけません。

せっかくの制度も活用できる期間が短くなってしまっては効果も半減です。

山 形
山 形

投資は意外と気軽に始められますよ。

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