熟年離婚のその後を想像し、メリットが無いので回避術を考えてみた

ライフプラン

先日、脳科学の研究をしている先生とお話をする機会があり、とても興味深かったのでこの記事を書いています。

今回のテーマはズバリ「熟年離婚」です。

結構前ですがドラマにもなっていたフレーズなので大分浸透している言葉ですよね。

私のお客様は40代・50代の方が多いので子育ても一段落し、これから夫婦2人で老後に向けた準備をするタイミングの方が多いです。

山 形
山 形

この子育てが一段落した時が一つの区切りになって色々考える方が多いみたいですね。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

最近はニュースやネットでもよく見かける話題ですね。

でも熟年離婚をしても実際には夫にも妻にもあまりメリットが無いですし、逆にデメリットもあります。

気持ちの面をまったく考えずに損得勘定だけで考えると、あまり熟年離婚はオススメしません。

離婚は結婚の何倍もパワーを使うと言われるのがわかる気がします。

「DV被害を受けている」とか「一緒にいると体調が悪くなる」なんてケースは待ったなしかもしれませんが、そうでなければ一度この記事を読んで少し考えてみるのも良いかもしれません。

熟年離婚した妻のデメリット

まずは熟年離婚した場合の妻のデメリットから考えていきましょう。

女性が真っ先に考えるのはお金の事だと思います。

フルタイムで働いているのか、パートすらしていないのか等その方によって状況は全く違うと思いますが、お金の見通しがある程度付けられるかどうかが離婚を検討するかの分かれ道でもあると思います。

住む場所の確保

現在、持家の場合は名義が夫の名義になっていたり夫婦連盟になっていたり色々なケースがあると思いますが、ローンが残っているのか?売却する場合の評価は?今後は誰が住むのか?など大きな問題となってきますし、揉めるポイントでもあります。

もし妻が家を出るとなった場合は定職もなく、賃貸契約がすぐには出来ないなんて事もあるかもしれません。

夫が家を出て養育費代わりに住宅ローンを負担するケースもあるようですが、もう住んでいない家のローンをちゃんと払い続けてくれる保証はない為ずっと不安がつきまとう事になるかもしれません。

いずれにしてもしっかり話し合いができないと後々問題になる事が多いポイントです。

仕事と収入

パートなどで仕事をしていても夫の扶養の範囲内で働いていて、自ら社会保険(厚生年金)に加入していない妻は多いと思います。

そうなると熟年離婚した妻が考えなくてはいけないのが老後の年金です。

現在は「年金分割」と言う制度があるので別れた後の老後の年金は心配なしと考えている方もいるかもしれません。。。が、ちょっと待ってください。

そもそも分割できる年金は「婚姻期間中の厚生年金」だけですので、自営業者の様に国民年金しか加入していない場合は年金分割は出来ません。

共働きの場合は婚姻期間中の厚生年金合計額を協議して案分する事になりますので大体は多い方から少ない方へ渡す形になります。

例えば夫の平均標準報酬月額が48万円で妻の平均標準報酬月額が24万円だった場合、30年ほどの婚姻期間があれば厚生年金は夫が年間約95万円、妻が年間約48万円となります。

山 形
山 形

案分し双方が年間71.5万円の厚生年金を受け取る事になるので基礎年金を合わせれば妻の年金額も12万円を超えてきます。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

問題は妻が専業主婦だった場合ですね。

妻が専業主婦(第3号被保険者)の場合は2008年4月1日以降の記録分については夫の合意なく分割ができ割合は一律で2分の1と決められているので、夫からすれば問答無用で半分をもっていかれるルールとなっています。

例えば夫の平均標準報酬月額が48万円だった場合、2008年4月1日以降分の厚生年金は年間約34万円となります。

分割で妻が受け取れる年金は年額約17万円、月額にすると約1.5万円なので妻自身の老齢基礎年金が約6.5万円とすると、年金収入は8万円程度で、老後の生活費としてはかなり心もとないといえます。

熟年離婚した夫のデメリット

次に熟年離婚した夫のデメリットを考えていきましょう。

一般的には夫の方が仕事を持っていて収入が多いのでお金の心配よりも家事などをどうこなすかという問題が出てきそうです。

問答無用の1/2

先程、妻のデメリットの所でお伝えした様に妻の状況によって厚生年金を分けるケースが多いので夫の年金が減る事になります。

特に妻が専業主婦だった場合は問答無用で半分が減らされる事になるので、夫からしてもかなり痛い所です。

もし夫から熟年離婚を切り出そうとしているなら少しでも早く妻自ら厚生年金に加入して働く様にオススメした方が良いかもしれません。

そうすれば分割割合を協議で決める事になるので話し合いに持ち込めます。

家事をどうするか問題

独身生活や単身赴任が長かった夫はそれ程苦にならないと思いますが、人によっては家の事は妻に任せっきりで自分では何もしてこなかった方もいると思います。

掃除や洗濯は何とかなっても食事に関しては「できる方」と「できない方」に大きく分かれるところです。

外食ばかりでお金がかかったり偏った食事から病気になってしまうと、大きく老後のプランが変わってきてしまいます。

山 形
山 形

健康じゃなければお金があったとしても幸せな老後とは言えないですからね。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

歳を追うごとに健康一番って言葉が身に染みてきますよね。

何故、夫婦は腹立たしくイラっとするのか?

山 形
山 形

ここからは脳科学の先生から聞いた話です。

あの頃はあんなにドキドキし、ときめいた相手なのに、何時の頃からか腹立たしくイラっとする機会が増えたな~なんて思ってませんか?

大丈夫です、夫婦はそれで正常なんです。

そもそも男と女はお互いに持っていないものを持っている相手に惹かれる様に出来ているらしいです。

この事がよくわかるのが「匂い」だとか。

生物の多様性の理論

人間に限らず生物には相性遺伝子と呼ばれる「HLA遺伝子」があり、男と女の遺伝子が異なるほど多様性が生まれ、強い子孫が残せるのです。

山 形
山 形

ですので人間は自分と異なる「HLA遺伝子」を持つ相手に本能的に強く惹かれるというわけです。

スイスで行われた「Tシャツ実験」はその事を証明していて、50人の男性に2日間Tシャツを着用してもらい50人の女性にその匂いを嗅いでもらうという実験です。

女性が「好きな匂い」と感じるTシャツを調べてみると、ほとんどが「女性の遺伝子パターンから1番遠い遺伝子パターンを持つ男性のTシャツ」だという結果になりました。

女性は強い子孫を残す為に本能的に自分と違う遺伝子を持った相手を嗅ぎ分ける能力を持っているんですね。

逆の話として思春期の女の子が父親の事を「くさい!」と言って生理的に嫌う様になるのも、子供を産む準備が出来てきた時に自分と近い遺伝子パターンの持ち主を無意識に避ける事のあらわれだそうです。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

生物学的にちゃんと理由があったんですね。お父さん頑張れ!

ただ付き合いだした頃は「いい匂い」と感じていたのに長年連れ添っていくうちに、飲酒や喫煙などの生活習慣、年齢による加齢臭などもあって40歳前後から夫の臭いが気になりだす妻が多いらしいです。

遺伝子の問題と割り切ろう

そんなこんなで男と女は「HLA遺伝子」が一致しない正反対の感性の持ち主に惹かれます。

すると付き合っている頃は良いのですが夫婦生活を続けていく中で問題になってくるのが「エアコンの快適温度の違い」だったり「寝つきの良い悪い」「アウトドア派とインドア派」「超健康と病気がち」「几帳面とずぼら」てな具合です。

でもいくらあなたが相手の事を変えようと思っても「あなたが簡単には変われないように、相手も簡単には変われません。」

事あるごとにイラっとしていてもお互いに消耗していくだけなので、「遺伝子が違うからね」と割り切りましょう。

これは決して諦めという事ではなく「お互いを理解した上でお互いの無いものを補完し合う関係」という考え方です。

熟年離婚の回避術

ここまで熟年離婚にはお互いにデメリットが多い事や、なぜイラっとしてしまうのか?をお伝えしてきました。

これから先、人生100年時代とするならば目の前の相手と定年後は30年以上の間、24時間一緒にいる事になります。

そこでゾッとしてしまうのか、それとも「互いが互いの専門家」になって「阿吽の呼吸」を手に入れるのかは大きな差になってきます。

もし今までの長い年月で夫婦の関係性がこじれてしまっているなら、尚更これからの考え方によって「心の安定」や「気持ちの余裕」を手に入れられるかもしれません。

当然すべての人が夫と妻の2種類に分けられる訳ではありませんので当てはまらない方もいると思いますが、そこはご了承いただき具体的に互いが互いの専門家になる為の回避術「夫のための妻学」と「妻のための夫学」を見ていきましょう。

夫の回避術

まずは夫のための妻学から見ていきましょう。

大多数の妻に当てはまるポイントがあり、それは会話の中で「共感」するという事です。

女性は男女の会話だけでなく女性同士の会話でもそうですが、結果として否定する場合でも肯定する場合でもまず「共感」をほしがる傾向があるそうです。

例えば「なんだか最近肩こりがひどくて」と妻が話してきた時は、まずは心配そうに「肩こりってつらいよなぁ」と共感してほしい。

この後「サロンパス貼ったのか?」なんて問題解決は妻は求めてないそうです。

そんな問題解決方法は分かっているので、それよりも「洗い物やっとくから、座ってて」とか「肩揉んであげようか?」と言う流れが合格点との事。

ぜひ妻から「今日こんな事があってさ~」と愚痴られた時は「そりゃ大変だったな~」とまずは共感してみて下さい。

妻の回避術

さて、続いては妻のための夫学です。

男性は日常生活の中でふとしたタイミングで「ぼうっと」しているそうです。

ただこの「ぼうっと」にはとても重要な意味があって戦略力・俯瞰力・構造認識力などの能力をアップさせ「ひらめき」を引き出す準備運動をしているとの事。

そしてこの「ぼうっと」している時に男性は右脳と左脳の連携信号をバッツリ断ってしまっている事があります。

この連携が働かないと音声認識が働かない為、いきなり妻から全開で話しかけられても全然聞き取れないのです。

イメージとしては妻が「あなた、そこのリモコンを取って」と話しても「ほぇほぇ、ほぇほぇほぇっほぇ」と聞こえている様な感じです。

女性は朝起きてから夜眠るまで音声認識のスイッチを切る事はほとんどないので、例えいきなり話しかけられたとしても何を言われたのかくらいはわかるんです。

ですので夫が聞き取れなくて「はぁ?」と聞き返してきた時も、妻はまさか聞き取れてないなんて思わないので無性に腹が立つらしいです。

この不毛なやり取りを無くす為には「夫に話しかける時は(息子や孫も同じ)相手の視界に入ってから声をかける。そして、声をかけてから3秒待つ。」が効果テキメンです。

「あなた、(1、2、3)〇〇の事だけど~」とやるとさすがの男性も音声認識のスイッチが入れられるし、妻も夫の「はぁ?」を聞かずに済みます。

まとめ:熟年離婚はお互い損をする

夫婦の価値観って色々あると思います。

若い頃は「私たち気が合うのよね~」って事で良かったかもしれませんが、長い付き合いになってくると逆に「これだけは絶対無理!」って所が感覚的に合う方が相手の地雷を踏まずに済むので長続きすると思います。

結局のところ熟年離婚してもお互いに損しちゃうのは目に見えてますから「損してもいいから別れたい何か」が無ければちょっと発想を変えて回避術を試してみると良いかもしれません。

互いが互いの専門家になれれば楽しい老後とまではいかなくても、ストレスのない老後を過ごせるかもしれません。

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