【40代・50代の保険見直し】外貨建て保険はムズカシイ

保険

ファイナンシャルプランナーの山形です。

4回にわたってお届けしてきました40代・50代の為の保険見直し術も最終回、今回は外貨建て保険についてお伝えしていきます。

保険見直し術~保険種類~

1.医療保険、がん保険
2.定期保険
3.終身保険
4.外貨建て保険←この記事

5年前と比べると外貨建て保険を契約している方が最近は増えている印象です。

山 形
山 形

個別相談を受けていても「既に契約している方」や「今検討しているんですがどうでしょう?」と言う話がよく出ます。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

銀行金利が低いから皆お金の運用先を探しているんですね。

山 形
山 形

でも商品内容やどんなリスクがあるのかをあまり理解していない方が多くてビックリします。

外貨建て保険の内容やリスクを理解した上でどの様に見直せばいいのか考えていきましょう。

外貨建て保険はなぜ危険なのか?

ただでさえ保険は分かりにくいものですが外貨建て保険は更に内容が複雑です。

私が外貨建て保険をオススメしない理由は3つあって「複雑で分かりにくい」「コストが高い」「他にもっと良い手段がある」からです。

基本的に自分で内容が理解できていないものはやるべきではないと考えているので、保険はできるだけシンプルなものを選んだ方が良いです。

為替リスクとは?

外貨建てと言うぐらいですから米ドルや豪ドル、ユーロなど海外の通貨で運用する事になります。

当然、為替の変動リスクを受けますので「契約時よりも円安になれば利益が出る」逆に「契約時よりも円高になれば損失が出る」事になります。

この為替相場がどう動くのかは誰にもわからないのでここにギャンブル性が出てきます。

山 形
山 形

折角、日本よりも利率が良いと思って外貨建て保険を契約したのに、運用益が為替で相殺されるだけじゃなく元本割れなんて事もあり得るんです。

一時払い商品よりもまだ月払い商品の方が為替リスクは平準化されるので、リスクは限定されますがそれにも限界はあります。

貯まったお金を使う為に引き出したいと思っても為替相場が悪くて動かせないなんて事もあるかもしれません。

コストが高い

運用する際の基本はコストを低く抑える事ですが、外貨建て保険のコストには色々なものがあり不透明性が問題視されています。

毎月保険料を支払った際に外貨に変える為の「為替手数料」これは保険金や解約返戻金を受取る為に円に戻す際も当然かかります。

年金受け取りする場合にはその「管理費用」が毎年引かれます。

その他にもパンフレットを見ると「契約の締結・維持に必要な費用」「死亡・高度障害保障などに備えるための費用」「資産運用のための運営費」「保証費」などを引いていますと書かれています。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

よくわからない費用が色々引かれてるんですね。

山 形
山 形

更にこれらの費用は保険金額・契約年齢・性別・経過期間などによって異なるので一律に記載できませんと書かれています。

預けたお金が全部運用されていると思っている方が多いのですが、実際にはこの様なコストが引かれて残った部分が運用されているのです。

この事は払った保険料を最低保証運用利率で計算した時の金額と解約返戻金のシミュレーション表を見てみれば計算が合わないのでスグ分かります。

保険料がすべて運用されていれば解約返戻金はもっと多いはずですからね。

解約控除とは?

解約控除とは解約時や保険金額の減額をする時に負担する費用の事で契約してから10年間は経過期間に応じて積立金から引かれる商品が多い様です。

要は加入してすぐ解約すると解約控除が沢山引かれますが、契約から9年ほど経過していれば少ししか引かれなくて済むという仕組みです。

このルールがあるので少なくとも10年は解約しない前提で加入しましょうと案内している営業マンも多いみたいです。

山 形
山 形

でも結局、解約控除が無くなるまで待ってもその間に高いコストを払い続ける事になるのでいつ解約しても損しちゃうのは同じなんですけどね。

市場価格調整とは?

市場価格調整とは「解約や減額をする時に運用対象となっている債券などの価値を返戻金に反映させる仕組み」の事です。

保険会社は契約者から集めた保険料を債券などで運用しますが、債券は市場金利と密接な関係にあるので「市場金利が高くなると債券の価値が下がる」「市場金利が低くなると債券の価値が上がる」と言う性質があります。

ちょっとややこしい仕組みなのでこちらの記事で詳しく解説します。

FPが答える保険の疑問「市場価格調整」
市場価格調整とは主に「解約や保険金額の減額をする際に、運用対象となっている債券などの価値を解約返戻金に反映させる仕組み」の事です。ちょっと複雑な仕組みなので詳しく解説していきます。

保険はシンプルが一番

何度も言いますが保険は内容がちゃんと理解できる様なシンプルなものが一番です。

それを前提に考えれば例えば老後の為の資産形成手段として外貨建て保険は選択しないと思います。

運用と保障は分けて考えるべき

運用と言う意味では「つみたてNISA」や「iDeCo」などコストが安くもっとメリットがある商品が沢山あります。

保障と言う意味で考えてももっと安くてシンプルな保障が他にあります。

運用もできて保障もあるから一石二鳥と考えている方が多い様ですが、この2つは分けて考えた方が選択肢が広がります。

営業マンに勧められた時は「沢山ある運用方法の中でこの外貨建て保険が最善ですか?」と聞いてみましょう。

「この外貨建て保険よりもコストの安い保障は他に無いのでしょうか?」と聞くのもイイと思います。

山 形
山 形

この質問にちゃんと根拠を示しながら「だからこの外貨建て保険がベストです。」と言えない営業マンとは契約しない方が良いです。

外貨建て保険の見直し方法とは?

個別相談している中で既に外貨建て保険を契約していますがどうしたらいいでしょうか?と言う方がとても多いので、見直し方法もお伝えしておきます。

ただその方によって契約している内容も違いますし、状況も違います。

保険を見直す時は総合的に見てその方に合わせてどうするか決めなくてはいけませんので、ここでお伝えしているのはあくまでも一般論だという事をご了承ください。

支払い方法を確認

まず外貨建て保険を見直す際に最初に考えなくてはいけないのが保険料の払込方法がどうなっているのかです。

大きく分けると2種類あって「一時払い契約」と「月払い契約」にわかれます。

一時払い契約の場合は先程お伝えした「為替相場」「手数料などのコスト」「解約控除」「市場価格調整」を総合的に見て有利なタイミングを見計らって解約しましょう。

月払い契約の場合は解約する前に「払い済み」にする事で傷を広げない対応ができる事がありますので次の章で詳しく解説していきます。

ただ保険会社や保険商品によって払い済み出来ないものもあるので事前に確認しておきましょう。

解約以外の選択肢「払い済み」

終身保険の所でもお伝えした払い済みですが、その時貯まっている解約返戻金で買えるだけの保障を一時払いで買う方法です。

こうする事でその後の保険料の支払いが無くなるので「今は解約するには為替相場が良くないな~」なんて時は様子見する事ができます。

払い済みのメリット

・保険料の支払いが無くなる
・保障を残す事ができる
・その後も運用は続く

払い済みのデメリット

・特約は無くなる
・保障金額は少なくなる

払い済みにすれば時間的な余裕ができるので後は一時払いと同じ様に総合的に考えて有利なタイミングで解約すればいいのです。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

外貨建て保険は色々と考えないといけない事が多くて素人にはなかなか難しいですね。

まとめ:外貨建て保険はオススメしません

私が外貨建て保険をオススメしない理由はお分かりいただけましたでしょうか?

40代・50代の方が運用したいなら他にもっと良い方法があるんです。

これだけ金利が下がってしまって率の良い国内の保険商品が無くなってしまったので保険を売りたい営業マンが苦肉の策で提案しているのが外貨建て保険なんですね。

保険営業をしている方は保険を売らないという選択肢が無いから仕方ないと言えばそれまでですが・・・。

保険見直し術~保険種類~

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