人生100年時代を生き抜くキーワードは「働く妻」と「夫婦の分業」

ライフプラン

厚生労働省が発表した平成30年の簡易生命表によると、男性の平均寿命は81.25年、女性の平均寿命は87.32年となっています。

毎年の様に平均寿命は延びていますが、この数字を見て「人生100年時代はまだ先の話」と思うのは少し早いです。

と言うのも、ここで言う「平均寿命」とは生まれたばかりの新生児の推定寿命なので年齢別の死亡率をもとに計算されています。

山 形
山 形

若いうちに亡くなってしまうケースも計算に含まれるので、実際の寿命よりかなり低くなってしまうんです。

平均寿命は年齢別の死亡率が変わらないという前提で計算されていますが、医療の進歩でがんや心疾患などの死亡率は今後も年々下がっていくと予想されます。

仮に「現在の70歳がこれから何年生きるか?」と言う平均余命と「現在の50歳が70歳になった時にそこから何年生きるか?」と言う平均余命を比べると、確実に後者の方が長生きする事になります。

そう考えると現在40歳の男性は2人に1人が93.6歳、4人に1人が99.6歳まで生きる計算になります。

現在40歳の女性であれば2人に1人が100.4歳、4人に1人が105.4歳まで生きる計算になるんです。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

これはまさしく人生100年時代ですね。

65歳で定年となってもそこから35年間生きる事になれば、それ相応の準備をしなくてはいけませんよね。

今回はそんな人生100年時代を生き抜く為の2つのキーワード「働く妻」と「夫婦の分業」についてお伝えしていきます。

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家計のキーマンは「働く妻」

余裕のある老後を過ごす為には「健康」で「長く働く」事が重要です。

でもそれと同じくらい家計に与えるインパクトが大きいのは「働く妻」です。

共働きの世帯はとても増えていますが実際にはパート妻の比率がかなり高く、ここで言う「働く妻」とは正社員としてフルタイムで働く妻を指しています。

当然、現役の間の世帯収入も変わってきますが退職後の年金も大きな差になってきます。

働く時間をコントロールして扶養の範囲で働いている方が沢山いますが、思い切って扶養から外れてガンガン稼いだ時のメリットをちゃんと把握している方はあまり多くありません。

実際の例を挙げて具体的にどのくらいの差になってくるのかを見ていきましょう。

収入の差

まずは現役の間の収入の差です。

例として30歳で結婚を機に専業主婦になったAさん、パート妻になったBさん、正社員として働き続けたCさんがそれぞれ65歳までに稼ぐ収入の差を計算してみましょう。

大学を卒業してから結婚する30歳までの8年間の合計収入は3人とも共通で2000万円として考えます。

ケース1:専業主婦のAさん

専業主婦の場合は30歳で結婚してからは働いていませんので、収入は増えず2000万円のままという事になります。

ケース2:パート妻のBさん

31歳から35年間をずっとパートとして働いた場合です。

扶養から外れない様に仮に年収100万円で働いた場合は3500万円となり、結婚前の2000万円と合わせると5500万円が合計収入となります。

ケース3:正社員妻のCさん

31歳から280万円の年収が年率2%で昇給していくと60歳時には約500万円になり、そこから再雇用で70%の350万円の年収になる計算でシミュレーションしました。

累計で1億1585万円となり30歳までの2000万円を足して1億3585万円が正社員妻のザックリ生涯収入となります。

更に今回は子供がいない設定でシミュレーションしていますが、もし子供を産む場合は健康保険から産休期間の「出産手当金」や雇用保険から育休期間の「育児休業給付金」がもらえる事も正社員のメリットになってきます。

山 形
山 形

AさんとCさんの収入の差が65歳の段階で1億円を超えてくるという事実を皆さんどう考えますか?

AさんとBさんの収入の差で考えても8000万円以上の金額ですので、税金や社会保険料を払わなくていい様に働く時間をコントロールする事が本当にお得なのか疑問に思えてきます。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

こんなに差があるのはビックリですね。

年金の差

続いて65歳となり夫婦で受け取る老齢年金の差を見ていきましょう。

専業主婦のAさんとパート妻のBさんはどちらも扶養に入っているので年金額は同じと考えます。

ケース1:専業主婦&パート妻

会社員の夫と専業主婦やパート妻(基礎年金のみ)の年金は月額で約22万円と言われており、65歳から35年間受取ると考えます。

22万円 × 12か月 × 35年 = 9240万円

ただこれから受け取れる年金額は少なくなってしまうと考えるのが現実的だと思いますので、1割減で考えると約8300万円となります。

ケース2:正社員妻

夫婦とも定年を迎えるまで勤め上げたと考えると恐らく年金の月額は27万円程になります。

27万円 × 12か月 × 35年 = 1億1340万円

こちらも同じ様に1割減で考えると約1億200万円となります。

ザックリ計算ですが両者の差額が1900万円です。

これだけで最近話題の「年金2000万円問題」が解決出来ちゃいそうですね。

更に正社員で退職まで務めるという事は勤務先によっては妻の退職金も受取る事ができるかもしれません。

共働きする為の夫婦の分業

「妻がフルタイムで働く事」が家計に与えるインパクトはご理解いただけたと思います。

ここで問題になってくるのが「出産」「育児」「家事」と言う仕事をどうするかと言う点です。

「出産」に関しては夫が代わってあげる事は出来ませんので妻にお願いするしかありませんが、「育児」と「家事」に関しては分業が可能です。

山 形
山 形

特に出産を機に妻が仕事を退職してしまうと落ち着いた頃に再就職したいなと思っても結構大変です。

昔と比べると産休・育休を取りやすくなっている職場も多いと思いますので、妊娠や出産で妻の健康状態に問題が無ければ出来るだけ早く復帰できる様な環境にしておきたいところです。

家事をしない男性は選ばれない?

ただ妻が仕事復帰するとしてもフルタイムで働き、家事も育児も全てこなすというのは無理があります。

仮に世帯収入の4割を妻が稼ぐのであれば、夫に家事と育児の4割をお願いするぐらいでイーブンなのかもしれません。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

日常生活はそう単純な話ではないと思いますが、これからはそんな発想の夫婦が増えてくるかもしれませんね。

家事をしない夫は育児への参加度も低い可能性が高いので「家事をしない男性は選ばれない」と言う風潮ができるかもしれません。

まとめ:妻が働くと老後は安泰

今回は「働く妻の威力」をお伝えしてみました。

人生の一大イベントである出産や育児を夫婦で協力してこなす事で、老後のお金の不安を一気に解消できるって事ですね。

今40代や50代の方も「もう遅いかな」と考えずに、これからのライフプランをもう一度考えてみてはいかがでしょうか?

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