銀行金利がこれだけ長期間低いままだと借りる時は良いのですが預けてもちっとも増えません。
最近は特に「老後資金を貯めないと」とメディアでも騒がれているので、個別相談していても「投資を始めた方が良いんでしょうか?」とか「資産運用なんてやり方が分かりません」と言った相談を受ける機会が増えました。

そんな時は投資経験のない初心者の方でも気軽に参加できますよとお伝えしています。

そんな気軽にって言っても投資を始めるには「原資」も必要だし、「リスク」もあるんですよね?
確かに原資も必要だし、リスクもありますがちゃんとやり方さえ分かっていれば「気軽に」できるんです。
この記事では初めて資産運用を始める初心者の方が「知っておくべき心構え」をお伝えしていきます。
資産運用する為の準備をしよう!
まず私が資産運用のアドバイスをする前に「皆さんに必ずお伝えしている事」があります。

それは「まずは家計の現状を見直して、無駄を省きましょう!」という事です。
なぜなら頑張って資産運用の勉強をして、資産運用の為の原資を貯めて、実際に運用して、「利率数%増えた」なんて言っても、それを無駄使いして帳消しにするのは驚くほど簡単です。

確かに5000円や1万円の無駄使いなんてあっという間ですね。
そうなんです、でもこの低金利のご時世に5000円、1万円増やそうと思ったら結構大変なんです。
ですからまずは「ハードルの低い所から始める」ってのが鉄則ですので、家計を見直して無駄を省きましょう。
でもツライ節約はする必要がありません、私の家計見直し提案は「楽に節約」がモットーですので。
まずはこちらの「FPが伝授する節約術」であなたも資産運用する準備を整えましょう。

資産運用のハードルは下がっている
さて資産運用の準備が整ったところで早速本題ですが、資産運用と聞くとどの様なイメージを持っていますか?

う~ん、プロの投資家がやるやつですかね?

確かに昔はどのくらいのリスクがあるのかも分からず、素人は手を出せないなんて言われてました。
でも最近は新しい仕組みも出来て経験のない方でも参加しやすくなっています。
その証拠に投資信託やつみたてNISAは100円から買えますし、最近は楽天ポイントやTポイントでも投資できるようになったんです。

確かに買い物してゲットした楽天ポイントなら100円が50円になったとしてもショックが小さいかも。

ポイントもお金と同じなので大事に運用した方が良いけど、参加するハードルが下がるのは間違いないよね。
次の章では実際に資産運用を始めてからの心構えを考えていきましょう。
値下がりはピンチじゃなくチャンス
まず資産運用や投資と言うと値下がりしたら損するので怖いと言う方が多いです。

確かに増やそうと思ったのに減るのは嫌ですね。

でも資産運用において値下がりは「チャンス」なんです。
具体的な例で考えた方が分かりやすいのでコチラをご覧ください。
一括投資と積立投資
皆さんのイメージにある「値下がりによって損をする」ケースと言うのは一括投資なんです。
例えば下のグラフは株価1万円の時に120万円で一括投資したAさんの例です。
その後7年経って株価2000円まで値下がりし、そこから3年かけて株価5000円まで持ち直したケースです。

スタートした時から株価が半分になっているんで120万円が60万円になっちゃいましたね。

やっぱり投資なんてするもんじゃないな。
ただ同じ値動きでも一括投資ではなく積立投資の場合はどうでしょうか?
毎月1万円を10年間積み立てたBさんのケースです。
Aさんと同じく7年間値下がりし続けて、最後の3年間で5000円まで持ち直すと言う値動きは全く同じ、トータルで運用した原資も120万円で同じです。
でもBさんの結果は120万円が136万円に増えているんです。
何故この様な差が出るのか・・・正解は安くなればなるほど口数を多く買えるからなんです。

一括投資では相場の上がり下がりを気にして一喜一憂する事になりますが、積立投資では相場が上がっても下がっても淡々と積み立てていくだけでいいんです。

淡々と積み立てるだけなら自分にも出来そうですね。
積立投資にとって値下がりしている時は「バーゲンセール」って事です。
コツコツで時間を味方に
もう一つ資産運用をする際に知っておいた方が良いポイントが「時間を味方に」です。
「複利」で長期間の運用をする事で、増え方がけた違いにアップします。
複利と言う言葉はあまり聞かない専門用語かもしれませんので、詳しく解説していきます。
複利と単利

例えば500万円の元金があって年利5%で30年間運用した時に複利と単利でどれだけの差になるのか見ていきましょう。
複利 | 単利 | 差 | |
1年後 | 525万円 | 525万円 | 0円 |
5年後 | 638万円 | 625万円 | 13万円 |
10年後 | 814万円 | 750万円 | 64万円 |
20年後 | 1327万円 | 1000万円 | 327万円 |
30年後 | 2161万円 | 1250万円 | 911万円 |

元金も運用期間も同じなのに900万円以上の差になるの?
何故この様な差が出るのか・・・正解は増えた利息にも利息が付くのが複利なんです。

単利は最初の元金にしか利息が付かないので、時間が経てば経つほど差が開いていくんですね。
今話題の「つみたてNISA」や「iDeCo」も複利で運用される商品なので長期運用する事でメリットが大きくなります。
最強の資産運用方法は「コツコツほったらかし」
以上の事から資産運用の経験がない初心者でも、今現在大きな原資がない方でも、誰でもできる最強の資産運用方法が「コツコツほったらかし」という事がおわかり頂けましたでしょうか?
要は相場が下がっている(安い)時に沢山の「量」を買い込む事ができる為、相場が反転した時に一気に利益が出るんです。
一番やってはいけない事は相場が下がった時に怖くなって途中でやめてしまう事です。
「コツコツほったらかし」でなければ積立投資のメリットをまったく享受できません。
まとめ:資産運用は気軽に始めよう!

どうですか?相場が上がっても下がってもどっちでもよくて、ただコツコツほったらかしておけば良いのであれば気楽に始められそうじゃないですか?

確かにあまり難しくないかもしれないですね。
この記事でお伝えしたのはまず基本となる心構えですので、他にも資産運用する上で知っておいた方が良い知識はあります。
まず何を買おうかなと迷った時はコチラを参考にして下さい。

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