FPが答える保険の疑問「市場価格調整」

保険

普通に生活していると保険を使う機会はほとんどありません。

効果を実感できないから余計に保険が難しく感じると言う面もあると思います。

そこでファイナンシャルプランナーとして日々、色々な相談をお受けしている中でよく聞かれる疑問にお答えしていきます。

山 形
山 形

今回取り上げる疑問は「市場価格調整」です。

外貨建て保険ではよく用いられる仕組みですが結構ややこしいのでちゃんと説明できる人は多くないと思います。

分かりやすく解説していきます。

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市場価格調整とは?

市場価格調整とは主に「解約や保険金額の減額をする際に、運用対象となっている債券などの価値を解約返戻金に反映させる仕組み」の事です。

ゆっちゃん
ゆっちゃん

保険と債券って関係あるの?

それが関係大ありなんです。

保険会社はお客さんから集めた保険料を運用して増やしていますが、その運用先が債券である事が多いんです。

債券は市場金利と密接な関係にあるので「市場金利が高くなると債券の価値が下がる」「市場金利が低くなると債券の価値が上がる」と言う性質があります。

具体的な例をあげて考えた方が分かりやすいので次の章で見ていきましょう。

市場金利と債券の関係

保険会社は契約者から集めた保険料を例えば米ドル建て保険の場合はアメリカ国債、豪ドル建て保険の場合はオーストラリア国債など主に「その通貨の国の債券」で運用しています。

市場価格調整がある保険を解約した場合、解約返戻金はその運用していた債券を売却する事で賄います。

債券を売却する時の価格は市場金利の影響を受けて変動する為、契約時と比べて金利が変動していた場合は債券の価格も変動します。

この債券価格の変動を解約返戻金額に反映させる仕組みが「市場価格調整」となります。

例えば金利2%の債券を保有している時に、市場金利が上がって金利5%の債券が市場で販売されたとします。

この場合は誰もが金利5%の債券を買いたいと思う為、保有している金利2%の債券の価値は下がり価格も下がります。

一方で市場金利が下がり市場で金利0.5%の債券しか購入できない場合、保有している金利2%の債券の価値は上がり価格も上がります。

債券価格と市場金利の間にはこの様な関係があります。

つまり市場価格調整がある外貨建て保険の解約返戻金額は解約時の市場金利が契約時よりも上がった時には減少し、逆に下がった時には増加する事になります。

逆の動きが分かりにくい

イメージとしては金利が上がっているなら解約返戻金額も増えるんじゃないか?と言いたくなるところですが逆なんですね。

この様に市場金利と解約返戻金額には密接な関係がありますので、いざ解約しようと思った時に契約時の金利と解約時の金利によっては思いがけないマイナス要因が発生するかもしれません。

具体的な金額はその契約の条件によって違ってきますので、今のタイミングで解約したらどうなるか?と言うのを個別に計算してもらうしかありません。

市場価格調整は回避できる?

市場価格調整がついている生命保険は「積立利率保証期間」(10年や20年など様々)が設定してあります。

その保証期間の満期のタイミングであれば市場価格調整の影響を受けずに解約する事ができます。

山 形
山 形

でも解約したいタイミングがピッタリそのタイミングでって合う事はあまり無いと思いますが・・・。

ゆっちゃん
ゆっちゃん
結局あまり気にしても仕方ないのかな・・・。

為替相場よりは影響が大きくないと思うのであまり気にし過ぎない方が良いかもしれません。

まとめ:市場価格調整は気にし過ぎない

市場価格調整の仕組みはご理解いただけましたでしょうか?

外貨建て保険を契約している場合はこれ以外にも為替相場や解約控除、手数料、運用利率など色々な事を総合的に見て判断しなくてはいけません。

色々な不確定要素が多い分、リスクが高い商品と言えます。

市場価格調整以外の部分で影響の大きいものがあればそこを中心に考える様にしましょう。

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